2007年4月アーカイブ



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新種のノロウイルス発生!!


昨年カーニバルとロイヤルカリビアンの顔とも言える最新の船でノロウイルス感染症(激しい下痢と嘔吐を繰り返す症状)の発生があり話題になったことはすでに何度も取り上げました。今年に入って、 Majestic America Line'sという耳なれない会社の Empress of the Northでノロウイルスが発生しました。大規模な汚染ではありませんでしたが、このノロウイルスは新種ではないかと調査中です。


アメリカの権威筋によれば昨年の10?12月に発生したノロウイルスの60%は新種であったと報告しています。そしてその名もMinerva (ミネルバ)と名づけられています。この60%が新種という比率は陸でも海でも変わらないとも言っています。またこの新種のノロウイルスの汚染は食事などが原因(食中毒)ではなく、ノロウイルスに感染した乗客により、広がったのが真相だそうです。


しかしクルーズ船でのノロウイルスの発生は2005年は23件、2006年は26件で今年は現在のところ12件に満たない程度で、陸上での発生に比較すると圧倒的に低いのが救いです。陸上での新種ノロの症状は従来ノロに比較して深刻で病状も長引いているそうです。しかし不思議なことにクルーズでの新種のノロは従来と症状は大きくは変わっていないとのことです。


しかしながらクルーズのノロ対応システムは現在のところ従来通りです。早急に新種ノロ対策を確立しないといけないと思います。また新種ノロに対する消毒液や薬も開発されるでしょうが、欧米人にとって良い薬でも日本人には問題であることもあります。薬を飲むにも注意が肝要です。


カーニバルやロイヤルカリビアン、ホーランド・アメリカは幾多のノロを経験しています。まだノロが発生していない日本の船やMSCなど外国の船は安全かというと、そうでもないと思います。ノロウイルスはどのように清潔にしていても、ノロ患者が乗り込んでくれば必ず蔓延します。いままで発生していないのはラッキーなだけだと思います。


このような船にノロが発生したら、対処の経験がありませんから、船によってはその対応が顰蹙をかうことがあります。ですから経験豊富な船がむしろ安全かもしれません。安全といわれるクルーズでも予期せぬ出来事が起こることがあります。そのときにはパニックにならず冷静な態度でいるように心がけねばなりません。


また安さに目がくらむと、このような非常時には、対応が困難になります。保険のようなものですが、信頼できる日本の旅行社や添乗員を仮に値段が高くても選ぶべきだと思います。また日本の総代理店はダテに存在するわけではありません。万一事故で被害をこうむったときは「じか取引の場合の補償」と「日本の総代理店を通した場合の補償」に差がつくこともあるそうです。(日本の総代理店経由のほうが高い)


日本の大手でも安心は出来ません。くれぐれも値段で決めないことが肝要です。安いには安いだけの理由があるのです。



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にっぽん丸 プラチナ・エンターテイメント・クルーズ


飛鳥2、にっぽん丸、びいなすの三社はそれぞれ独自色を出そうと努力しています。びいなすが気さくさと低価格で支持を得ていますが、にっぽん丸は通常のクルーズと一味違ったクルーズを模索しています。


そのひとつがシルバー層を対象とした「アクティブクルーズ 前途悠遊」です。その内容は


●青春まっただ中の70年代へフォークソングをBGMにタイムトリップ!!


●春の星座を学ぶ教室は、星降る夜にデッキで開催


●オリンパス協力の船上デジカメ教室で、カメラマンへの第一歩を。


●鏃(やじり)づくりや郷土料理など神津島の文化を島の人々と一緒に体験!


など確かに従来とはイベントが一味違っています。このクルーズは終了しましたが、成功したのでしょうか?


それから回数を重ねて(6回実施)徐々に支持を拡大しているのが、通常のクルーズよりお値段高めでより上質なクルーズを目指す「プラチナ・エンターテイメント・クルーズ」です。横浜、名古屋、神戸発着の3回のクルーズが予定されています。私も神戸発着のに乗船予定です。


このクルーズの特徴を商船三井からのPRを紹介しますと


●「プラチナ エンターテイメント クルーズ」は、にっぽん丸で実施する通常のクルーズ商品とはひと味違う、「極上の時間」をお楽しみいただけるクルーズです。そのため、募集定員を制限し、定評ある にっぽん丸のおもてなしをゆったり楽しんでいただきます。


●このクルーズでは従来以上に食材選びからこだわったプラチナメニューをご提供、あわせて1回目から連続乗船の世界最優秀ソムリエ・田崎真也さんによるワイントークをお届けします。


●ショーやカルチャー教室などの船内イベントをはじめ、各種のサービスも普段のクルーズより、もっと贅沢で豊かな内容となります。メインショーはこれまでも人間国宝など各界の重鎮やトップを飾るエンターテイナーに出演をお願いしております。


●一昨年から船内の極上エンターテイメントとサービスに加え、寄港地での特別アレンジを開始。日頃行けない見学地、特別な場所(長崎の造船所の客船ヤードや、公室御用達の窯元など)が大変喜ばれたため、2007年度は発着地、寄港地をそれぞれ変えて趣向を凝らしました。


このたび今年のプラチナ・エンターテイメント・クルーズの内容が明らかになりました。


●3航海とも乗船する出演者は、特別講演の作家・五木寛之さん、華の魔術師といわれる山本基代志さん。ソムリエの田崎真也さんはワインにあわせてプラチナメニューも監修します。


●各クルーズでのメインショーは、横浜発が女優で歌手の島田歌穂さんと狂言師の野村万作さん。名古屋発が歌手の布施明さんと世界のバーチャルマジシャンのマルコ・テンペストさん。神戸発がバイオリンのソリスト・川井郁子さんと人間国宝の能楽師・片山九郎右衛門さん。さらにビッグバンドの花岡詠二とスヰングオーケストラ(横浜発、名古屋発)、西田武生&サウンドニューオーケストラ(神戸発)が乗船。ダンスタイムもビッグバンドの生演奏をバックに楽しめます。


●オプショナルツアー(有料)


◆7月17日(火)横浜発の航海は仙台に寄港、松島の特別遊覧のほか、有料ツアーでニッカウヰスキーの工場や仙台箪笥、仙台蒲鉾の老舗、秋保温泉の名旅館などを訪問します。


◆7月25日(水)名古屋発は宇野港に一泊し、大原美術館と倉敷美観地区のライトアップ、直島、三井造船玉野工場の見学。有料ツアーでは大原美術館の貸切特別鑑賞、備前焼の人間国宝を訪問。


◆9月29日(土)神戸発は鹿児島に寄港、九州を一周し瀬戸内海を通る航路をとり、鹿児島の桜島を望む仙巌園(磯庭園)で野点と薩摩琵琶鑑賞のほか、有料ツアーで薩摩焼の沈壽官窯、指宿砂蒸し温泉、桜島の絶景を眺められる長島美術館を訪ねます。


一度試してみてはいかがですか。


横浜発着


http://www.pts-cruise.jp/tour/nipponmaru/platinum/?afs=INOUE


名古屋発着


http://www.pts-cruise.jp/tour/nipponmaru/platinum_ngo/?afs=INOUE


神戸発着


http://www.pts-cruise.jp/tour/nipponmaru/platinum_kobe/?afs=INOUE



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プライド・オブ・ハワイ ハワイ路線から撤退


「NCLアメリカはハワイで大博打を打った。そして負けた」と表現される事態が発生しました。NCLアメリカはプライド・オブ・アロハ/ハワイ/アメリカの三隻そろい踏みでハワイのクルーズ市場の独占をもくろみました。しかしその夢ははかなくも散ってしまいました。


プライド・オブ・アロハは2008年には現在の路線を撤退し、10?11日のロングクルーズへ変更です。そしてこのたびプライド・オブ・ハワイが2008年に船籍をアメリカからバハマに変えて、ヨーロッパへ投入することになりました。そしてハワイ7泊ツアーはプライド・オブ・アメリカ一隻になってしまいました。まさに博打に完敗です。


その原因はあきらかです。ハワイの近くには外国がありません。ですからカポタージュ条約により、船籍はアメリカにしなければハワイ4島クルーズは実施出来ません。しかもハワイでは乗組員を全員アメリカ人にすることが義務つけられています。給与水準の高いアメリカ人はクルーズ乗組員として適切ではありません。給与水準が低くて優秀なフィリピン人などの乗組員に太刀打ちできないのです。(オフィサーは別です)


結局ハワイ航路はクルーズ単価が高くなり、最近ではロス発着のハワイ航路の進出もあって、プライド・オブ・ハワイの採算は良くなかったようです。ロス発着のハワイ航路なら近くのメキシコにほんの少し寄港すればアメリカ船籍でなくてもOKですし、乗組員全員アメリカ人との束縛もありません。わざわざアメリカから飛行機に乗って、割高のNCLアメリカの船に乗るより、よほど利便性もあり、価格も安いのです。


日本のクルーズが高いのも日本船籍でしかも日本人乗組員が結構多いこと、しかも小さな船でスケールメリットが出ないことがひとつの原因です。しかし船が小さいことが幸いし、競争が厳しくありません。ですから繁盛しているのです。外国船も日本の特殊事情を理解して、日本市場は完全無視です。(寄港地としては魅力的だが日本発着の定期クルーズは全く外国船の視野に入っていません)ですから高価格が維持できるのでしょう。


NCLアメリカの今回の事情は私には十分予測が可能でした。ハワイ四島めぐりは観光を目的とすれば高価なオプションの陸上ツアーが必要ですから、はっきり言ってハワイ観光を目的とするならば、飛行機でのツアーのほうがよほど良いでしょう。船旅を楽しむのが目的なら国際的に慣れた乗組員の多い、しかも選択肢が豊富なアメリカ西海岸がお勧めです。何も値段の高いハワイでクルーズすることはありません。しかし時間のある人はNCLアメリカの10?11泊クルーズを楽しむことが出来ます。こちらは単価も安い普通のクルーズですから。


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ギリシャのクルーズ船座礁 その後の情報


地中海のクルーズ銀座でこの海域に慣れているはずのギリシャのクルーズ船が座礁し、二名の行方不明者を出すという信じられない事故が発生したことはお知らせしました。その後の情報について引き続き報告します。


船長の証言


「船は通常のコースを運航していたが、海流のせいで右側に流された。そこで左方向へフルターンを命じたが船の応答が遅く間に合わなかった」と語っています。少なくとも事前に異常には気がついていました。


船長と5人のオフィサーは「職務怠慢により難破を招いた責任」でギリシャ当局から訴えられる予定です。6人はまた国際的な安全運行違反と環境汚染でも訴えられる可能性が大きいと報道されています。もしこれがその通りならまさに現代のタイタニックです。


船長、一等、二等、三等航海士にチーフキャビンスチュワードとハウスキーパーの6人が逮捕されました。また乗客の救出について手際が悪かったとの指摘に対しては機関長がキッパリと否定していますが、疑いの声は消えていません。そしてウオータ・タイトドア(水密扉)の扱いについても疑問がでています。今回の船長は若い船長で船長になって初めての航海ですから、経験不足が事故を招いたとの指摘もあります。しかし現時点では情報が錯綜し、何が真実かは不明です。裁判を通じて次第に真相があきらかになることを期待しています。


またこの事件の反響ですが「安全なはずで、最新の安全装置を装備していると称する船がこのように簡単に沈没するのはなぜ?」というのが多いそうで、私も全く同感です。この疑問にクルーズ各社は誠実に答えるべきでしょう。座礁はしかたないとしてもこうも簡単に沈没するのはなぜか是非知りたいところです。何か人災の要素があったと思えてしかたがありません。「行方不明の二人は船室に閉じ込められたまま」との説もあり、もし後日これが実証されたら船の不手際の非難は免れません。


次に多い感想は「非難訓練に対する乗客の真剣度の欠如」です。特に避難訓練に参加しない人をクルーズ側が放置しているとの批判があります。たしかに多くの外国船に乗っていますが、参加を確認するのは半分程度で、中にはラウンジなどで避難訓練の説明をすることもあります。


日本の船の避難訓練では出席の確認をしていなかったような気がしますが、これからは十分真剣に避難訓練を聞かなければと自分自身も反省しています。


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ギリシャのクルーズ船座礁・沈没 二人が行方不明


ギリシャのクルーズ会社、ルイス・クルーズラインのシーダイヤモンドが地中海のサントリーニ島近くで5日座礁しました。一旦は1600人の乗客、乗員は全員救助されたと発表されました。乗客の大半はアメリカ人で中でも学生が多く、冷静に救命艇に乗り移り、脱出したと報道されました。船は座礁時点で12度傾きましたが、その後の処置で水平をとりもどしたと報告されています。


ところが座礁して15時間経過して船は沈没し、45歳のフランス人とその16歳の娘さんが行方不明になったと報道されました。フランス人の妻は「船が座礁した瞬間にキャビンに水が浸水し、何がなにやらわからない間に脱出したが夫や娘のことはあまりにも突然でわからない」と話しています。


救助にあたったギリシャの軍隊や商船や漁船の関係者は多くの乗客が縄梯子で救命艇に下りてきたと証言しています。またオーストラリアの乗客は「大きな振動とともに船が傾き、ガラスというガラスは四方八方にすべり落ちた。ドアをドンドン叩いてライフジャケットをと叫ぶクルーの声を聞いて時間が切迫していることを悟り、着の身着のままで脱出した」とも言っています。


行方不明の二人については全力をあげた捜索活動にもかかわらず、まだ発見されていません。


サントリーニ島といえば地中海クルーズには無くてはならない人気スポットです。いわばクルーズ銀座とも言える場所です。そこで現代のタイタニックが発生したとは信じられません。安全なはずのクルーズがこのような悲惨な結果を招くとは!


「座礁しても冷静に全員無事に脱出した」との第一報を信じていましたが、座礁して一瞬の間に水にのまれたとは、いつも値段の安い最下層にキャビンを求める私にとっては戦慄の事態です。クルーズ各社は早急に二度とこのようなことが起こらないように再発防止策を練ってもらいたいと思います。


また私たちもこのようなことが発生するとは夢にも思わず、義務である避難訓練もいいかげんに聞いていました。これからは異常を察したとたんに、「何はともあれライフジャケット」の習慣を身につけなければと思います。昨年のスタテンダムで非常サイレンがなりましたが、私はカメラを持って飛び出しましたが、船で親しくなったアメリカ人はライフジャケットを着て飛び出しました。危機意識の希薄さに寒気がします。これからは十分に危機にそなえなくてはと思いました。



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コスタアレグラ乗船体験記 最終


●乗客


50%が中国人、30%が香港人ですが、あとはフィリピンやタイなど東南アジア勢が占めています。欧米人は皆無です。日本人も今回は私たち夫婦をいれて3人でした。通常は10?30人程度だそうです。(定員800名、今回300名)そして特筆すべきは若い人が多いということです。67歳の私は最長老のようで、日本船の平均年齢70歳とは大きくことなります。若い人が多いだけににイベントなどの乗りは活発でとても楽しい雰囲気を醸し出しています。


●食事


メインダイニングでの夕食は西洋料理のコースと中華料理のコースがあり、その他に高級食材をふんだんにつかった、有料の中華コーズがあります。フカヒレスープは30ドル、北京ダックは18ドルなど、コース全体を取ると100ドル近くします。また量は少なめで私のような老人にはピッタリです。メニューの選択肢が結構ありますので、食欲旺盛なかたは西洋と中華の両方を注文すればよいと思います。


●朝食と昼食はメインダイニングよりブッフェのほうが選択肢が豊富です。また夕刻はブッフェが閉鎖ですので、夜食まで時間が空いて空腹を感じます。ブッフェは他の外国船のように終日オープンしているわけではありませんので、食欲旺盛な人には不満かもしれません。午前は何もありませんが、午後4時からのティータイムは美味しさは別としてサンドイッチや点心やお菓子など豊富にありますから満腹には出来ます。食事の質は特筆するレベルではありません。


●部屋


インサイドの部屋を見せてもらいましたが結構広く、快適です。他の欧米船では狭いテーブルも結構広くパソコンでテーブルの広さの必要な私には朗報でした。しかしアメニティな石鹸とシャンプー以外何もありませんので、歯磨きなど必要なものは持参しなければなりません。日本の船では何ももって行かなくとも髭剃りまであるのが常識ですから要注意です。


●ショウ


少人数(女性4名、男性2名)ですが精鋭で歌と踊りのプロダクション・ショウが5泊のうち4晩もありました。僅かなメンバで観客を飽きさせない実力には感服しました。しかしイタリアだけあって夜11時頃から始まるケースもあり、大変でした。


●イベント


これがとてつもなく多く、しかもイタリアンテイスト満載で、全員で踊るケースが随分と多いので、踊り好きな人にはたまりません。社交ダンスではなくて、全員でサルサを踊ったり、イタリアの踊りを踊ったり、リーダの若いイタリア人が全くの素人を上手に誘導して楽しい踊りの場にしてしまいます。あまり上手でない中国人アクティビティ・ホステスがより親近感を抱かせます。


そのほかにも深夜までさまざまなイベントがあり、睡眠不足になります。そのせいか朝は静かです。イベントの後は豊富な夜食が待っています。私はいつも「お粥(コンジー)」を食べていましたので、バタン・キューでも翌朝「胃もたれ」はありませんでした。


●特別イベント


イタリアン・ディナーの日は圧巻でした。まず食事前には女性に赤いバラが一輪。そしてデザートになるころカーニバルで有名な音楽とともにナプキンを振り回すことから始まり、乗客・乗員がダンスをし、やがて全員が肩に手を乗せて練り歩くことになります。そして満足した頃にダイニング関係者が現れて挨拶。それからが大変。厨房スタッフの中の踊り達者が踊り狂います。観客が殺到し、見ることが出来ないくらい盛り上がります。このような楽しいディナーの演出には始めて出会いました。


またミッドナイト・パーティも異色です。夜11時にプールサイドに出てみると、参加者の多くが団体で踊っています。それが延々と続くのです。早く食べたいと思う私の期待を裏切って、踊りが終わると氷の彫刻の開始です。それが終わってさあ食事と期待するとどっこい、皆さんが集まっているところとは全く別の後方の上部デッキに一人の男がスポットライトを浴びて登場します。そして大きな美声でカンツォーネを一曲、すると厨房スタッフが現れて皆さんに手を振り、会場の歓声が巻き起こります。そしていよいよ待望のブッフェが始まりました。まさにミッドナイト・パーティです。「翌日は終日航海ですから朝寝を楽しめば!」との配慮がなされています。


●内装


古い船なのに中国市場投入で全面改装しましたので新造船のようです。そしてキンキラキンではなく誠にシックな内装で、一度にコスタアレグラが気に入りました。何事も第一印象が大切だと痛感しています。


●危機管理のサービス


最後の日に金庫がミスオペで開かなくなりました。パニックになってフロントに家内が駆け込んだら、家内がフロントから帰ってくるまでに、係りのフィリピン・クルーがかけつけてアッという間に開けてくれました。


そして不覚にも下船前夜、まだ必要なコスタカードをトランクに入れてしまい、いざいよいよ下船というときになってカードの無いのに気がつきました。慌てた私に、あっという間にカードを再発行してくれました。


どこの船でも同じなのでしょうがその手際のよさに感心しました。


以上述べたいことはまだまだありますが、コスタアレグラはアジア初の本格的なクルーズだと思いました。中国人対応で苦労していますが、是非アジアに定着して欲しいとしみじみ思いました。



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中国市場開拓コスタアレグラ乗船体験 その1


地中海を得意とするコスタ社が世界に先駆けて中国市場を狙うべく投入したのがコスタアレグラです。現在は香港基点で、ベトナムクルーズを実施していますが、5月頃から上海基点で中国、韓国、日本に行程を変更します。


コスタアレグラは今回の中国市場投入を契機に全面改装を実施し、内装もとてもシックでまるで新造船のようです。またショウやエンターテイメントも充実しており、アジアでは始めての本格的イタリアンテイストのクルーズであるとの印象を受けました。スタークルーズはアジアンテイストで欧米の伝統を守る本格的クルーズとしてのコスタアレグラとははっきりと一線を画しています。


またコスタアレグラの日本寄港を契機に上海基点・長崎寄港のクルーズを、一部の旅行社では、日本人乗客に限定し、長崎発?長崎着クルーズを予定していますので、さらに利便性が高まると思います。気軽に本格的クルーズを味わうことが出来るチャンスです。


コスタアレグラは当初の目標として、クルーを完全中国化して中国人だけの乗客を対象としていました。しかし中国人のみでは満席に出来ず、フリピンや韓国、日本等、多国籍対応へと舵を切ったようです。クルーも中国人クルーの一部の「クルーズでは定番のフィリピン人」との入れ替えも進行中です。そして立ち上げから今日まで、中国人対応では相当苦労した様子が感じられました。


コスタアレグラではショウやエンターテイメンが豊富で特に夜はイベントが真夜中までぎっしりで、睡眠不足になります。問題の中国人のマナーの悪さも「フォーマルの衣装がトレパンに運動靴の驚き」があったり、「ショウの真っ最中に頻繁に出たり、入ったりで視界がふさがれる。」「イベントでは後ろの乗客無視で立ち上がって写真撮影」で長時間視界がさえぎられる、などで、欧米クルーズでは顰蹙を買う行為の撲滅に、コスタも諦めているようです。「規制をすると暴動がおこる」という冗談に苦労がにじみ出ています。


事実、チップでは乗客のクレーム殺到で仕事にならず、チップの一律徴収はやめてしまいました。中国人はほとんどがチップ無視です。また著作権問題で禁止されている写真撮影やビデオ撮影もおかまいなしの無法状態です。さすがに部屋への食事の持込によるドンチャン騒ぎはやめさせることに成功しましたが、持込禁止のアルコールも目こぼしせざるを得ない状況とか。とにかくコスタ当事者の苦労がしのばれます。


これから参入を試みているロイヤルカリビアンでも苦労が山積ではないでしょうか。しかしコスタアレグラでは試行錯誤の結果、雰囲気はきわめて良く、またイタリア人の「盛り上げかた」には歴史と伝統が感じられます。またショウもきわめて少人数でありながら5泊のうち4回も歌と踊りのプロダクションショウがあり観客を飽きさせない実力はさすがだと思いました。


とりあえず今回はこのくらいで、次回をお楽しみに。


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