2007年9月アーカイブ



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日本のクルーズは飛鳥2、びいなす、にっぽん丸だけで良いのか?


従来クルーズと言えばクルーズ専門の旅行社が取り扱う特殊な世界でした。ところが最近では大手の旅行社もクルーズに注目しだして、取り扱うようになって来ました。そのせいか、クルーズに対する関心は徐々にではありますが、高まってきているようです。また日本のクルーズ業界も飛鳥2の投入でにわかに競争が起こってきました。とても良い傾向です。


しかしながら日本船三隻にチャータ専用のふじ丸を加えても、その収容人員にはかぎりがあります。これでは日本のクルーズ人口も増えません。またお値段も一泊あたり3?5万円からと、高く(その内容を十分理解して貰えれば一向に高くないのではありますが)敬遠される傾向はぬぐえません。「しょせん高嶺の花さ」という大きな誤解を消しきれずにいます。


その間隙をぬって、フェリー業界がクルーズ分野に乗り出してきつつあります。クルーズ専門の旅行社もついに太平洋フェリーの「お正月クルーズ」を取り扱うようになりました。


http://www.pts-cruise.jp/tour/kiso/ogasawara/?afs=INOUE


太平洋フェリーの「きそ」を建造中に見学する機会に恵まれましたが、その時の印象はシアターなども完備しており、「これはクルーズ船ではないの」と思ったことを記憶しています。


この他にもオレンジフェリー


http://www.94ferry.co.jp/plan/  


や釜山ー大阪を運行するパンスターフェリーなどはフェリーとホテルを組み合わせてツアーを構成してくれます。また読者からの情報によれば新日本海フェリーの「フェリーしらかば」(苫小牧?敦賀)では最上階が特等専用区画で下等級の乗客がシャットアウトされるため,船内では割と静かに過ごせるそうです。「グリル」と呼ばれる特別レストランの存在も特筆すべきで,価格の割には結構良いものを頂くことができるとのことでした。


このような経験があるから新日本海フェリーを親会社とするびいなすはクルーズには珍しく、スイートの乗客は特別のレストランで食事をするようになっているのでしょうか。


このように飛鳥2、びいなす、にっぽん丸、ならびにふじ丸はさらに一流のクルーズとして磨きをかけ、これら4隻の船を頂点として、フェリーによるクルーズを加えて「、業界として裾野を広げるのだ」という大きな視野に立った考え方が必要ではないでしょうか。丁度フェリーによるクルーズが軽自動車や小型自動車で飛鳥などのクルーズがレクサスなどの高級セダンと考えるのです。小型車を保有している人がやがて高級セダンへ乗り換えてもいいですし、小型車をもっぱら愛用しても車好きにはかわりはありません。とにかくクルーズファンのピラミッド構造を作って裾野を広げる必要があると思っています。


そのためにはクルーズ業界とフェリー業界との話し合いや協調が必要です。新日本海フェリーはびいなすを持っていますし、クルーズ船を二隻(にっぽん丸、ふじ丸)持っている商船三井はその傘下にフェリー会社(関西汽船、商船三井フェリー、ダイヤモンドフェリー、名門大洋フェリー)も保有しています。親会社が音頭をとれば他社に先駆けて新しいクルーズの世界を広げることが出来るのにと思います。私が親会社にいて関連会社担当ならまっさきに検討開始するのですが・・・(私が知らないだけで、すでに検討済みならゴメンなさい)


藤原雄一郎のクルーズワールド


http://inox-tabi.com/cruise/cruisetop.htm




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カーニバル スペインへ進出


世界最大のクルーズライン、カーニバルは欧州市場を虎視眈々とねらっています。人気の地中海クルーズには系列のコスタがあるにもかかわらず、最新鋭船カーニバル・リバティをすでに投入しています。欧州のクルーズ市場は拡大しています。特にスペインはその伸びが顕著だそうです。


カーニバルのライバル、ロイヤルカリビアンは昨年6隻の船を所有するスペインのクルーズ会社Pullmantur を獲得しました。これに対する対抗心もあるのでしょうか、カーニバルはこのほど、スペインの大手旅行会社オリゾニア・コーポレーションと合弁会社設立で最終合意に達しました。新会社イベロクルーズの株式比率はカーニバル75%、オリゾニア25%です。


 


オリゾニアはグランド・ミストラル(1,244人乗り)とグランド・ボイジャー(834人乗り)の2隻を運航していますが、新会社にはこの2隻に加え、カーニバル・クルーズ・ラインのセレブレーション(1,486人乗り)も投入し、3隻体制でスペイン市場を開拓することになりました。セレブレーションは2008年春にサービスを開始するそうです。


ハッキリとした統計に基づく推測ではなくて恐縮なのですが、最近日本でも地中海クルーズの人気が高まっています。地中海には数多くの新鋭船が投入され、選択肢が増加したことと、コスタやMSCなどのイタリア文化がしっかりと根付いたクルーズの楽しさが口こみで伝わっているのかもわかりません。航空運賃に関して言えば、アメリカよりよほど割高だし、ユーロ高もあって物価が高い欧州ですが、このようなハンディキャップを打ち破る魅力が地中海クルーズにはあるのでしょう。


秋口から12月初旬にかけては航空運賃も下がります。同時に地中海も通年クルーズの傾向が高まっていますので、10?12月初旬の地中海クルーズもなかなかの人気です。値頃感が出ているのでしょうか。


ボイジャー・オブ・ザ・シーズ 憧れの地中海クルーズ


http://www.pts-cruise.jp/tour/voyager_of_the_seas/medi/?afs=INOUE


コスタ エーゲ海ハイライト


http://www.pts-cruise.jp/tour/costa_mediterranea/aegean/?afs=INOUE


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ギリシャ山火事とクルーズ


皆さんもご承知のようにギリシャの山火事は、大変な規模に達しました。火災はギリシャ北部から南部ペロポネソス半島、首都アテネに近いエビア島までの広範囲で発生し、丘陵地帯や森林地帯をのみ込み、町や村にも及んだ結果、被害が未曾有の規模に拡大しています。何百棟もの家屋が焼失し、何千人もの住民が学校やホテル、医療施設などに避難しました。数多くの死者も出たようです。


古代オリンピア遺跡付近では丘の森林が焼失し、「プラクシテレスのヘルメス像」など古代彫刻を収蔵しているオリンピア博物館の庭が燃えましたが、空と地上からの消火活動で延焼は食い止められ、オリンピア遺跡は何とか救われたようです。ギリシャと言えば地中海クルーズでもハイライトであり、クルーズへの影響もありました。


古代オリンピア遺跡への海の玄関口として知られているカタコロンの港は閉鎖されました。オーシャニア・クルーズの"ノーティカ"は、オリンピアへのツアーが火事により行うことが出来ませんでした。コスタクルーズの"コスタ・セレーナ"は、東地中海クルーズの寄港地をカタコロンからミコノスに、"コスタ・メディタラニア"もコルフ島にそれぞれ変更しまた。


しかし今月に入り、古代オリンピア遺跡は再開され、ギリシャ拠点のルイスクルーズがいち早く地中海クルーズを再開しました。またカーニバルフリーダムは現時点では予定通りギリシャに寄航することになっています。いち早く行程を変更したコスタクルーズに関してはまだ情報は入っていませんが、再開も間近でしょう。


人気のカリブ海ではハリケーンの襲来で、クルーズは大きな影響を受けています。その上に人気の地中海でもそのハイライト部分であるギリシャがこのような状態で、今年はクルーズ受難の年かなと残念です。地中海はこれから航空運賃も安くなり、ねらい目で、9月、10月は結構日本から地中海クルーズに参加する人も多いようです。その頃までにはギリシャも見事に復旧していることを祈りたいものです。


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またアラスカで水上飛行機墜落


ついこの間、サン・プリンセスでアラスカ観光の水上飛行機が墜落したことを報告させて頂いたばかりなのに、またホーランドアメリカのザウデルダムのクルーズで墜落事故が発生しました。サン・プリンセスでは船側が提供したツアーでしたが、今回は船とは関係なく個人が申し込んだツアーでした。5名が死亡しましたが、4名の乗員・乗客が生存し、病院に収容されているとのことです。


船が手配しようが、個人が手配しようが、失った貴重な命は帰ってきませんが、事故後の対応に大きな差があったようです。今回事故のあった会社は夫婦で経営する個人事業のような会社で、事故後全く連絡がつかないようです。一方船側で手配したサン・プリンセスでは、事故後直ちに全てのツアーをキャンセルし、事故原因と再発防止が明確になるまで、取引停止措置をいち早くとりました。


サン・プリンセスで事故を起こした会社は、現在ホーランド・アメリカ、ロイヤルカリビアン、セレブリティ、リージェント・セブンシーズとは取引状態にあり、プリンセスとカーニバルが取引停止状態です。サン・プリンセスで事故を起こした会社は現在、運輸安全委員会と事故原因追及の調査・検討中であり、プリンセスもあれこれと注文をつけているようです。しかし今回事故を起こした個人事業会社ではこれだけの対応能力がはたしてあるのでしょうか。現在奥さん一人が対応しているのが実情のようです。


また事故後の補償についても大差があります。サン・プリンセスの事故では補償の直接の対応者はプリンセスになりますが、個人で契約した今回の事故では直接個人事業の会社と交渉を行わなければなりません。個人会社では対応能力もないことでしょう。もし事故にあったのが日本人ならプリンセスの事故の場合は日本の総代理店でも対応してくれるでしょうが、個人事業会社との直接契約ではどうすることも出来ませんね。


このように船が準備するツアーは高いけれど、ツアー業者の吟味から、まさかの時の一貫した対応など、その対応力に大きな差があります。失われた尊い命は帰ってくるものではありませんが、事故が起こってからの一分一秒をあらそう時の対応に大きな差があると家族などの心痛は計り知れないものがあると思います。何度も同じことを繰り返し主張していますが、信用のおける旅行社、信頼のおける添乗員、それに信頼のおけるランドツアーなど総合的に考えてクルーズを選定すべきだと思います。値段の差はまさかの時の保険だと考えるのが、結果として賢いクルーズの楽しみ方ではないでしょうか。


国内クルーズはほとんど問題がないのですが、海外クルーズの場合は、大手の旅行社だからと言って安心できません。その会社がどれほどクルーズの経験があるか、そして顧客を大切にするかを慎重に見極めなければなりません。個人でクルーズから航空券まで手配する人は値段第一で選べば良いですが、「おまかせ」スタイルの人は値段で決めるのは問題です。特に陸上旅行の精神をクルーズに持ち込んでいる会社は添乗員の重要さを理解していません。名前だけで幻惑されてはいけないのです。


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