述べたいことは山ほどありますがそろそろこのへんで終わりにしましょう。スタークリパーの最大の素晴らしさはクルーと乗客の距離の近さにあります。それだけにクルーには一流が求められます。まず若いスポーツチーム。4人のうち3人は今回が初めてで8ヶ月の契約を終えると学校に戻ったりそれぞれの道を歩みます。しかし彼らはハンサムで懸命に働く、明るい好青年です。オーナが選りすぐったのでしょう。
そして特筆大書しなければならないのはオーナー令嬢でホテルマネージャーのマリイです。彼女は若干30歳で船の中でも船長についで二人しかいない四本線を持った責任の高い地位にあります。朝5時半のパンの焼きあがりのチェックから要所要所には必ず彼女の姿があります。そして揉め事は見事に彼女が裁き、人望も厚いとのことです。業者と美しい顔の「まなじり」を決して激しくやりあっている姿に遭遇しました。「コーヒーの品質が悪い」とクレームをつけているのです。
同行の日本総代理店社長の配慮もあって、マリイと夕食を同席させて貰いましたがその配慮の素晴らしさには舌を巻きました。それだけ厳格に仕事をこなすかと思うとタレントショウでは難易度のきわめて高いランバダ風のラテンダンスを見事に踊る!なんという素晴らしいホテルマネージャーでしょうか。このようなオーナ一族の強い思い入れが帆船によるクルーズをかくも楽しいものにしていると確信しました。
最後に一言付け加えたいと思います。「自動車の運転には運転免許が必要」なように、スタークリパーを存分に楽しむには、最低限の語学力と欧米社会の常識を備えることが必須です。一流のものを楽しむにはそれなりに受け入れ準備が整っていないといけないと思います。
スポーツチームの若者

ホテルマネージャーのマリー

マリーのプロをしのぐ踊り
